小木戸 利光と越智 敬之さんの対談インタビュー「本来の心と身体に出会う IGNITIONのシアターワーク」が公開になりました。リーダーシッププログラム「IGNITION」でのシアターワークの取り組みなどについて、語っています。

ぜひ ご覧ください! → 対談インタビュー「本来の心と身体に出会う IGNITIONのシアターワーク」

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Distant Theatre / 遠隔シアターワーク

オンラインでのシアターワークは、想像を遥かに超えた創造的なものだ

先週から始まった一連のシアターワークの参加者の居住地は、ドイツ中部の町から、山口県、奈良県、兵庫県、京都府、千葉県、神奈川県、東京都などで、遠隔シアターは、皆さまとのご縁・繋がりのおかげで、地域・国・海・距離・時差を超えた、オンラインワークであるからこそ生まれた出会いで形づくられた一期一会のものとなった。

相手の存在は、目の前にない、遠くにある。その遠隔の相手の存在を、身体性を通じて、お互いに感じ取り、繋がってゆく

オンラインでのシアターワークにおいて、私たちは、相手の身体性をどのように感じることができるのだろうか

画面に映っている身体、表情、その形、質感、柔らかさ、硬さ、こわばり、しなやかさなどを通して、相手の身体の状態は、感じ取ることができる。オンラインでも、人の心と身体は、その人の人生・歴史を繊細に物語っている。私たちの身体には、表に現れているものがある。たとえば、シアターワークのなかで、お互いに声を響かせ合う、身体のムーブメントにより会話をしていくと、人の心の機微・感情・人生・身体の状態は、ますます豊かに伝播し合う。遠隔シアターでは、相手が目の前にいない分、より相手の存在に、その人生に、耳を澄ませていくことになる。ますます さらなる 身体的な感性・感覚が必要になり、それらは呼び覚まされてゆく。

それでは、人の心や身体の交流について、そして、人間と自然環境との調和の探求について思いを巡らせる上で、果たして画面に映っていることだけが、すべてなのだろうか。たとえば、シアターワークでは、参加者全員で、一つの円をつくる。遠隔シアターのオンライン上での円づくりは、遠隔のそれぞれがオンライン上で、それぞれの想像上の円を → → 実感をともなった本当の円にしてゆく創造力と身体の叡智を総動員する。自分の頭の中で一方方向に円をつくるのではなく、参加者の全員がお互いの気配・存在・エネルギーを感じ取りながら、その一期一会のメンバーでしか成し得ない、一期一会の質感の円をつくってゆく。本当に実感をともなった一つの円をつくってゆく。その意味で、遠隔シアターは究極に、私たちの身体性へ向けて、深遠な問いを投げかけている

目の当たりにするとは、かならずしも、相手の身体を目の前にすることだけではなく、たとえば、身体的に存分に通じ合うことができれば、遠隔でも相手の存在を「目の当たりにする」ということは、起こり得るのだと、遠隔シアターは教えてくれる。

遠隔シアターとは、新しい時代の、究極のシアターワークになっていくのかもしれない

皆さまとのかけがえのないご縁に、心から 深く 感謝 お礼 申し上げます。

心より ありがとうございます。

2020年4月

遠隔シアターを発信してゆく、” Centre of Distant Theatre ” が 立ち上がりました。

どうぞ よろしく おねがいいたします

小木戸 利光

Toshimitsu Kokido – Theatre for Peace and Conflict Resolution
https://toshimitsukokido.com

春秋社連載:小木戸利光「シアターワークへの扉」
https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/2684

#DistantTheatre #遠隔シアター #シアターワーク

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