東京大学 / Tokyo University

東京大学 / Tokyo University

東京大学で100分のシアターワークの特別授業をさせていただきました。生まれ育った国も環境も文化も母語も感性も豊かに異なる人と人と人とが交わるクラス。井本由紀さんの日本民藝館での授業⇨Stephen Murphy-Shigematsu先生のマインドフルネス教室⇨と繋がれてきたバトンを大事に受け取りまして、”Contemplative Theatre” として 東京大学の皆さんとともにシアターワークを行いました。この日のテーマは、『Be present』。Theatre を 茶室になぞらえて 詩的な空間のなかで『今ここに在る』という実感を大切にして育んでゆくムーブメントワークを進めました。

井本由紀さんの日本民藝館での授業では、民藝や芸術空間と存分に向かい合い 心を向けて観察すること、それらと調和することで生まれてくる身体感覚があるということを あらためて実感しました。有機的な生き物との間に関係性を築くことによって、身体の内側が蠢き/動き始める。東大病院医師・稲葉俊郎さんが、美や芸術に触れる時、人の心と身体は調和に向かい整いはじめる とおっしゃっていたことと繋がります。日本民藝館でのマインドフルな観察体験は、静寂とともにある身体的な溶け合いと呼応の場であり、まさにシアターワークそのものであると思いました。

Stephen Murphy-Shigematsu先生は、ご自身のスタンフォード大学でのマインドフルネス教室で大事に扱っているものとして、Beginner’s Mind / Authenticity / Vulnerability / Connectedness / Acceptance / Listening / Gratitude / Responsibility などを挙げられ、日本の茶室の在り方にも触れながら、Humility / Compassion / Virtue / Humble / Beauty of impermanence / Harmony / Respect / Purity / Tranquility などの言葉を手渡してくださり、今この時代であるからこそ、教室のなかに、初心、本当の自分、自分の弱さ、人とのつながり、受容すること、聴くこと、感謝の気持ち、謙虚さ、敬意、他者へ慈悲を向けてゆくこと、もののあわれ、静寂、あるがままを慈しんでゆく心を迎えることの重要さを、自らの存在で寛大さと優しさを体現しながら、私たちに説いてくださいました。そう、そして、一瞬一瞬に心を向けながら 生きてゆき、一期一会の関係性のなかで、今まさに 私たちの命から 表に現れようとしているものを現してゆき、それらを互いに慈しんでゆくことこそ、私が大切にしているシアターワークの在り方そのものであるのだと実感しました。お二方、そして、あらゆる皆さまとのご縁に、心より 深く 感謝いたします。ありがとうございます。

#ContemplativeTheatre
#DramaandMovementTherapy

2020年1月から、ご自身の心と身体のケアのためにシアターワークとドラマセラピーを受けてみたい方、また 教育者、医師、セラピスト、起業家の皆さまなど、今後それぞれの現場でシアターワークのような身体的実践を応用・導入することを視野に入れていらっしゃる方々へ向けた、シアターワークを習得するためのコースが始まります。ご興味がある方は、ぜひ いらしてください ◯

 

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