【開催報告11/17】ワンデイシアターワークショップ@川崎市・高願寺(スタッフ)

【開催報告11/17】ワンデイシアターワークショップ@川崎市・高願寺(スタッフ)

11月17日、神奈川県の武蔵小杉にある高願寺さんで
1DAYプログラムを開催しました。これまでは複数回セットのプログラムが中心でしたが、1DAYプログラムは初となります。

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会場の部屋に入ると、やや緊張した面持ちの参加者の方々が自分の座布団を選び、広々とした和室の好きな場所に座っていました。

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部屋にはストーブが2つ。
障子が開け放たれた部屋の外には素敵な縁側とすっきりとしたお庭が広がっています。肌寒いけれども温かい雰囲気のお寺。
ゆったりとした心地の中でプログラムが始まりました。


はじめに小木戸より1日全体のイントロダクションがあり、
その後、各々の参加者の方々で自己紹介タイムです。

「人生で何をしたいのかわからなくなってしまった」

このように、人生の節目であることを感じつつ、そこに向き合おうとしている参加者の人もいれば、

 「1日の中で自分の感覚をチューニングして、整えたい」

 と語る人も。

参加者の方々がおのずから言葉を紡ぎ、あっという間に時間が過ぎていきます。

自己紹介が終わって行ったのは数字をカウントするワーク。

1から20まで参加者の方々で打ち合わせなしに、コールしていくものです。

同じ数字を複数の人が同時に言ったら、

また1から。

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このワークには成功も失敗もありませんが、ついつい「間違えた!」と思ってしまったり、「うまくやらないと」と思ったり、人によって数字をカウントするシンプルなワークなのに個性が出てくるのが面白いところ。        

昼の休憩を挟んだ後、身体を緩めるために床にみんなで転がりました。

普段の生活では、「頑張って姿勢を保たなくては」というふうに身体を緊張させている人が多いのですが、それを緩めていくことで、身体の隅々にすでにある忘れられた感覚を取り戻していきます。

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身体は毎日の生活の中で緊張しています。それをほどいていくと、不思議と過去のことを思い出す人もいらっしゃいます。過去にわだかまっている緊張が、身体の緩みと共に出てくるのはなんとも不思議です。   

和室の畳の上では鳥の声が響く静寂の中、参加者の方々から深い吐息が漏れていました。

身体をゆるめるこの時間は普段の忙しい日々の中では貴重なものなのかもしれません。    

身体をゆるめた後には、それぞれが感じたことを紙に書き留める時間を取りました。

  

紙にびっしり文章を書く方

キーワードを書き留める方

絵を描く方

         

それぞれがしっくりくる表現が紙の上に紡がれていきました。

   

プログラムは終盤へ。ボールを使ったワークを実施しました。ここではボールを人へ 手渡していきます。ボールには始めの1人の方の世界観を想像してもらい、それをボールに手渡していくような感覚を大事にしてもらいながら、1人1人即興的な流れの中で流れが進んでいきました。

そして最後には、即興的なシアターの時間。

シアターで振る舞う時には、先ほどの紙に書き留めたメモがベースとなっています。しかし、シアターはその時しか演じることができない即興的なものです。言おうと思っていたことが流れの中で変わり、その言葉と振る舞いを感じた次の人がまた触発されるように振舞っていきます。  

参加者の中に演劇を専門でやってらっしゃる方はいません。

ですが、1日のプログラムでどの参加者の方も流れの中で心を打つような語りや振る舞いを見せてくれます。

 涙を流す参加者の方もいれば、

自分の過去から解放された気分になる参加者の方も。

それぞれが各々の感覚を大事にしながら即興的なシアターは立ち現れていきました。

                  

シアターの体験では多くの人が思いがけず過去の体験を思い出します。

普段は押さえつけてしまっている感覚を開いていくと、今の瞬間キュッとなっていた感覚がほどかれるだけではなく、過去のわだかまりもほどけていくのです。

       

過去に向き合いながらも、それが過去のものでしかないことを知る時、今の瞬間にシアターを作る参加者の方の中には大きな変容を体験する方もいらっしゃます。

               

そのような体験はカウンセリングや変容をサポートをする専門家のセッション、セラピー体験でも経験することができますが、シアターワークでは複数人でやるのが特徴です。

     

自分自身が自ずからなにをやりたいのかを感じ取っていくことを、場に集ったバックグラウンドの方々とともに深めていきます。その体験は一つ一つが即興的で、かけがえのないものです。   

プログラム終了後にはお寺に残って話し込む参加者の方々が。シアターの体験をともにした参加者の方々はとても仲良くなりますので、このご縁がまた先へと紡がれていくのかもしれません。

       

はじめて行った1DAYプログラムは無事終了し、参加者の方々はまた日常の生活へと戻っていきました。

   

ワークショップを開催させていただきました川崎市の高願寺さん
ありがとうございました!

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