大いなる自然や芸術の美しさは、ただそれに触れるだけで、心と身体を調和に向かわせてくれる力を秘めているのではないでしょうか。ベトナム中部の美しい庭園で、植物そのもののエネルギーを存分に浴びて、おのずと心と身体が内から深く蠢き動き始めました。日々の暮らしのなかで、心と身体をそれらが求めている方向へ、動きたい方向へ、望んでいる方向へそのままに動かしてあげる。

「表現」

自分の意思で何かを表現して、”表に現す”ことも素晴らしい。同時に、この心と身体から、おのずと “表に現れようとしている” ものを感じ取り、それらを解放して、表に現してあげることも素晴らしいと思うのです。それぞれの命の有機的な営みや切望する心がそのままに受け入れられて促され、その流れが気持ちよくスムーズになっていくと、この心と身体には調和がもたらされてゆくのではないでしょうか。これは僕が皆さまとともに、シアターワークのなかで目指していることの一つです。

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ベトナム ホーチミンにてシアターワークを行いました。ご一緒できました皆さまに、心より感謝いたします !!

心と身体を起こして、表現をするということを通じて、自分自身の心に丁寧に触れて、自分や他者の人生の物語に耳を澄ます。心と身体を動かしながら開きながら、その心や気持ちを表現し体現しながら、自らを確かめてゆく。今この心と身体は、なにを望んでいるのだろう。

ベトナムの皆さまと、心を寄せ合い、重ね合わせた時間を大事に振り返っているところです。

Theatre Work Shop ~ Deep Mind Touch, Ho Chi Minh City, Vietnam

Title:
Inner Voice and Vulnerability ~ to explore self-awareness, identity, and effective communication competences

I am to do this theatre work in my life because I’d like to work with you to examine ourselves and have a transpersonal experience to learn our emotions and humanity.

I am planing to come back to Vietnam soon, and I hope to see you again. You all take sweat care of yourself.

Best Wishes,

Toshimitsu Kokido

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World Shift 2019

2019月2月3日 JICA地球ひろばで開催される World Shift 2019 身体感覚・身体知をテーマとしたBeing Classにて、藤原 ちえこさん(カリフォルニア州公認サイコセラピスト(MFT)/ソマティック・エクスペリエンス™️認定プラクティショナー(SEP))とともにワークショップのファシリテーターをつとめます。今回のワークショップのテーマは「自分の中の光とつながる」で、藤原ちえこさんのトラウマセラピーと小木戸利光のシアターワークの要素を融合させたオリジナルのプログラムにてお届けします。2019年、日本では、最初のクラスになります。ご興味のある方は、ぜひ ご参加ください。以下、ワークショップおよびWorld Shiftの詳細です。 http://ws2019.peatix.com

Being Class

自分の中の光とつながる(藤原ちえこ / 小木戸利光)

ワールドシフトは、まずは自分の内側がシフトすることから始まります。このワークでは、自分の中に確かにある光を体感し、それを外の世界に向かって表現することで、内側のシフトを一人称の身体感覚として体験してもらうことを目指します。自らの内面世界がシフトした時に、あなたの目には外の世界がどう映っているでしょうか?そしてそのシフトを表現した時に、あなたと世界には何が起こるでしょうか?どうぞお楽しみに。


【World Shiftとは】「ワールドシフト」とは、2009年9月、世界的な金融・経済危機と環境問題に対応するために、システム哲学者アーヴィン・ラズロ博士やゴルバチョフ元大統領など世界賢人会議「ブダペストクラブ」が、持続可能な社会への転換(WorldShift:ワールドシフト)の緊急提言を行ったことからはじまった、世界的なムーブメントです。個人レベルの意識と行動の変化を根底として、国境や民族の壁を越えて、また政治やビジネスでのリーダーシップ、市民セクター、メディアなど、あらゆるセクターが、分断された関係を越えて、ともにワールドシフトの提言を行うことで、社会のシフトを促していくことを目標としています。
公式サイト:http://www.worldshift.jp
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WorldShift2019『宇宙船地球号創造学校』開催
2019年2月3日(日) 12:30-17:45(開場12:00)
@JICA地球ひろば(東京)
>> お申込みはこちら(事前申込要) http://ws2019.peatix.com
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1968年アポロ8号が伝えた月地平線からの「地球の出」。人類が初めて見た地球の全姿。
それは地球の美しさと同時にかけがえのなさを強く印象付けるものでした。
その有限性や共同体的な宿命を指して、バックミンスター・フラーは宇宙船に例え、この言葉を残しました。
「宇宙船地球号に乗客はいない。すべての人がクルーなのだ。」 …クルーとして全員に役割がある。
あれからちょうど半世紀。
2019年は、これまで開催してきたフォーラムとは少し趣を変えて、宇宙船地球号クルーとなる1日だけの実験的「学びの場」を開催することとなりました。

プログラムは、以下の3つのカテゴリの教室を併催します。
(※ 3つの教室:Vision/Being/Sytem のいずれかにご参加頂く形となります)
☆ Vision class・・この地球号の行き先を描く(ビジョン)
☆ Being class ・・クルーとしての感性や身体知を創る(ビーイング)
☆ System class・・個別分化な状態からホリスティックに仕組みを組み直す(システム)

● Vision class ・・この地球号の行き先を描く(ビジョン)
>> プログラム概要
この教室では、私たちの文明が今、宇宙船地球号の歴史のどこに差しかかっており、どこに向かおうとしているのか?を探ります。現在地を知ることから、未来の方向性は一人ひとりの想像力から生まれます。メインファシリテーターに、日本のファシリテーション、ワークショップ界のパイオニア、中野民夫さんをお招きし、地球号のクルーとして出会い、繋がり合い、アイデアを出し合いながら、望む未来を描き、実践に落とし込む対話とワークショップを行います。

(1)知る・気付く
SDGsゲームを通して、宇宙船地球号における文明の現在地を知る。
(2)深める
ワークを通して、気付きと知識を自分のものとする。
(3)クリエイト
対話を通して、望む未来を想像・創造する。

>> プレゼンター/ファシリテーター
・中野民夫(東京工業大学リーダーシップ研究院教授/同リベラルアーツ研究教育院教授/ワークショップ企画プロデューサー)
・大江 亞紀香(株式会社 ひらり 代表取締役/WorldShift Network Japanディレクター)
・中田 久美子(株式会社イノベイティア執行役員/株式会社いかすサスティナブル・アグリカルチャー・スクールディレクター)
・能戸 俊幸(一般社団法人イマココラボ・プロフェッショナルファシリテーター)

● Being class ・・クルーとしての感性や身体知を創る(ビーイング)
>> プログラム概要
本来私たちが持っていた、地球号そのものや他の多くの多種多様な仲間たちの声を聴く力、共振・共鳴する感性。
この教室では、これからの宇宙船地球号クルーとしてのあり方を、今後のシフトのキーである、身体感覚・身体知をテーマに、そこを刺激する体験的学びを中心に参加者と場を共有していきたいと思います。

(1)自分の中の光とつながる
自らの内面世界がシフトした時に、あなたの目には外の世界がどう映っているでしょうか? そしてそのシフトを表現した時に、あなたと世界には何が起こるでしょうか? どうぞお楽しみに。
(2)〜はじまる!やさしさのデザイン〜 地球1個分の暮らし方へ
社会も仕事も「やさしさを増やしていくデザイン」へシフトしていこう!
「幸せで豊かな地球1個分の暮らし方」について。

>> 持ち物など
・筆記用具
・動きやすい服装でお越しください

>> プレゼンター/ファシリテーター
・藤原 ちえこ(カリフォルニア州公認サイコセラピスト(MFT)/ソマティック・エクスペリエンス™️認定プラクティショナー(SEP))
・小木戸利光(Theatre for Peace and Conflict Resolution(TPCR)代表/俳優)
・ソーヤー海(共生革命家/東京アーバンパーマカルチャー創始者)
・後藤 志果(平和活動家/小さなくらしの研究室「タネノミライ」主宰)
・柳生ひろみ Hiromi Yagyu(WorldShift TOKYO運営/ホリスティックヘルスケア研究所)
・有本 匡男(日本ホリスティック医学協会常任理事/日本タッチ協会共同代表)

●System class ・・個別分化な状態からホリスティックに仕組みを組み直す(システム)
>> プログラム概要
この教室では、個々の学問分野をはじめとした、現在の個別分化された限定的な社会システムを、ホリスティックな視点から考え組み直していくための、アイデアと戦略を皆で考えていきます。

(1)宇宙船地球号×アート
(2)カルチュラルクリエイティブス×エコシステム
・世界のソーシャルプラットフォームの今(SOCAP2018参加報告他)
・シフトのスケール・メインストリーム化に必要なこと
・現在のお金の問題とオルタナティブ・エコノミー(経済圏)の可能性、他
(3)デザインフォーチェンジ(対話とワークショップ)
Feel(感じる)、Imagine(想像する)、Do(行動する)、Share(共有する)のステップで進める対話とワークショップ

>> プレゼンター/ファシリテーター
・谷崎 テトラ(一般社団法人ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン代表理事/放送作家)
・本間 正人(京都造形芸術大学教授・副学長)
・並河 進(電通総研フェロー/WorldShift Network Japanクリエイティブディレクター)
・阿部喨一 Ryoichi Abe(PEACE COIN OÜ CEO・Founder)
・ユール 洋子 (Design for Change Japan代表/米国NLP協会認定トレーナー)

・・・・・・‥‥‥‥‥‥‥…………………

▼参加費(前売のみ)
2,000円(3つの教室:Vision/Being/Sytem いずれかへの参加費)
Networking Party:懇親会もご参加の場合は、+3,000円(ケータリング付)
※ 各3教室の参加人数上限は数十名程度となります。
▼主催
一般社団法人ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン
▼共催
京都造形芸術大学
▼協力
一般社団法人イマココラボ、NPO法人セブンジェネレーションズ、
株式会社イノベイティア、株式会社いかす、株式会社ひらり、
株式会社モトスパイア、PEACE COIN OÜ、有限会社谷崎テトラオフィス

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ベトナム、カンボジアを訪れて、はっきりと受け取るのは、戦争・内戦の記憶です。土地には記憶が残っています。ある地域、場所に近づくと、かつての紛争による家族の離散の心象風景がよみがえるかのように、悲しみと痛みと温もりの記憶が感情をともなって押し寄せます。田舎の食事、香草、ジャスミンの香り、言語の響き、人びとの表情、この土地の温度・湿度は、不思議と、この心と身体に、人間の記憶と感情を呼び起こすのです。

たとえば、ある香りが、なにかに触れた時の感覚が、自分の心の奥深くを呼び起こすことがあるとして、

たとえば、だれかの言葉や、ある出来事で、穏やかな気持ちになったり、安心したり、幸せを感じたり、はげしく動揺したり、不安になったり、感情が溢れ出すことがあるとして、

それらの体験や感覚は、自分自身の心と身体のことを深く知るのに大きな手がかりを与えてくれているように思います。

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ベトナム ホーチミンにやって来ました。今年から「心と身体の表現学」として、日本・ベトナム両国のARTQ INSTITUTE(スクール)にてシアターワークの講座を行います。今回は、その第一回目のセッションです。歴史や文化、社会のあり方も異なるベトナムの皆さまのなかにはどのような心の動きがあって、その心と身体は何を望んでいるのでしょうか。コースを受講してくださる皆さまとともに、心身を開きながら、丁寧に見つめていきたいと思います。

サイゴンの早朝、美しく癒しのエナジーに満ち溢れた Si Healing Centerにて、ARTQ Vietnam代表・Huy Nguyenさんとともに。

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慶應義塾大学 ノグチルームにて シアターワーク

今学期の慶應義塾大学にて、国際センター「心と身体の教育人間学」(井本由紀専任講師)のカリキュラムのなかで、井本由紀先生、内観療法の手塚千鶴子先生のお二方と協同して「心とからだへの気づきの質を高めるための」連続的なワークショップの一環として、シアターワークを行いました。

スウェーデン、スイス、ドイツ、フランス、台湾、トルコ、イギリス、ギリシャ、オーストラリア、イタリア、日本という多国籍で、留学生が多く、あらゆる授業を英語で進めてゆくクラス。究めて頭脳明晰で語彙が豊富な彼らが、机・椅子から立ち上がって、心と身体を起こして開き、ワークに参加し、体感し、そののちに、身体の感覚や心の実感をともなった言葉で語り始めた時、理論と実践が融合してゆく一つの素晴らしい塩梅を見ることができました。

学期を通じたあらゆるワークのなかで、自分自身に合うものを見つけたり感じたり、参加すること・体験することをためらったり、はずかしく思ったり、おもいきって心身を開いてみたら、自分自身や他者についての新しい気づきを得たり。シアターワークでは、そのあらゆる体験、その芽生えたあらゆる感覚や気持ちを、よいわるいと分けることなく等しく尊いものとして受容していき、まず最初に自分自身との和解と調和を目指しています。

学期の最後には、学生たちによるプレゼンテーションがあり、そのなかには自分たちでワークショップをデザインし発表の場で実際にワークショップを施すグループもあり、最後は僕自身も参加者となって彼らのワークショップを受けました。本当に繊細で心に優しいワークで、自分自身や他者のVulnerabilityに触れた人は、こんなにもやわらかく、容易に人の気持ちや存在をジャッジすることのないワークをつくるのだなと感銘を受けました。その場では、僕自身にとっての新たな気づきや学び、そして癒しがありました。写真にある絵は、メディテーションを行ったあとに、各々が与えられた詩を朗読して、その後に心に浮かんでいるものを白い紙に描き表現するという、あるグループのワークショップを受けて、僕が描いたものです。とても穏やかで平和な午後でした。

ワークショップで出会うあらゆる感覚や気持ちは、自分自身や他者、そして、この世界を観察し学んでいくうえで、多くの示唆を与えてくれていると思います。

慶應義塾大学での学生たちとの出会い、そして、両先生との出会いに、心より深く感謝いたします。ありがとうございます。

来たる3月10日、井本由紀先生(慶應義塾大学専任講師・人類学者)、手塚千鶴子先生(心理学者)と僕の三人を案内人として「Naikan, Collage and Theatre Workshop ~ Sailing into and beyond ~」という、ボディワーク、内観、コラージュ、シアターワークを組み込んだワークショップを開きます。ご興味のある方は、ぜひ ご参加ください。逗子にて、波音を感じながら、穏やかな1日をすごしたいと思っております。https://contemplativelearning.jimdofree.com

 

小木戸 利光

 

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出演 : 映画「ナイトクルージング」2019年3月30日〜全国順次劇場公開

生まれながらに視覚を持たない加藤秀幸さんが監督として映画を制作していく過程を描いたドキュメンタリー映画「ナイトクルージング」(佐々木誠監督)が公開になります。

小木戸利光が、加藤秀幸監督のSF短編映画「ゴーストヴィジョン」にて物語の主人公・エディフを演じています。写真の銀髪ロングヘアーの人物が、全盲の主人公・エディフです。

美術作家、声優、俳優、DJ、撮影監督、VFX、ゲーム開発者さんなど、映画をもとに多くの技術者たちが交差し、協同し、時に苦心し合いながら作品は創り上げられてゆきます。

映画のプロデューサーは、田中みゆきさん、映画のウェブサイトおよびポスターヴィジュアルは、長嶋りかこさん率いるvillage®さんによるものです。ぜひご覧ください。

映画「ナイトクルージング」:https://nightcruising.net

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Theatre Work Shop ~ Deep Mind Touch, Ho Chi Minh City, Vietnam

Title:
Inner Voice and Vulnerability ~ to explore self-awareness, identity, and effective communication competences

I am to do this theatre work in my life because I’d like to work with you to examine ourselves and have a transpersonal experience to learn our emotions and humanity.

I am planing to come back to Vietnam soon, and I hope to see you again. You all take sweat care of yourself.

Best Wishes,

Toshimitsu Kokido

ベトナム ホーチミンにてシアターワークを行いました。ご一緒できました皆さまに、心より感謝いたします !!

心と身体を起こして、表現をするということを通じて、自分自身の心に丁寧に触れて、自分や他者の人生の物語に耳を澄ます。心と身体を動かしながら開きながら、その心や気持ちを表現し体現しながら、自らを確かめてゆく。今この心と身体は、なにを望んでいるのだろう。

ベトナムの皆さまと、心を寄せ合い、重ね合わせた時間を大事に振り返っているところです。

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あけましておめでとうございます !

僕のシアターワークの原点は、英国にあります。表現をするということを通じて、心と身体が蠢き・動き・身体性をともなった時、人は自分自身の存在や心の声にさらに接続されるという僕のシアターワークの基本の考えは、僕自身が英国の大学でパフォーマーとして学んできたことに基づいています。たとえば、僕は、シェイクスピアの演劇教育を通じて「声」や「身体性」を、演劇という芸術空間のなかで、立ち上げてゆく方法論と実践を学んできました。それは、心身の潜在性や深層の心の声や葛藤を解放させてくれる術を持ち合わせており、幼い頃から心身の著しい不調和で苦しんでいた僕自身にとっては、芸術表現とは、人の命を蘇生させてくれるものでもあるということを教えてくれました。

あれから15年という歳月が流れ、ふたたびイギリスの地を訪れ、イギリスは目覚ましく変化していると感じています。今年は、学びの原点である、この英国で新たに学び、協同してゆく、始まりの年にします。

これから、シアターワークでベトナムに行ってきます。日本では、2019年度は早稲田大学で一年間、毎週授業を担当します。また、「心と身体の表現学Ⅰ〜Ⅳ」として、計30時間の正式カリキュラムをもとに、どなたでも受講が可能な一般講座が開設されます。詳細は、後日発表しますので、ご興味のある方は、ぜひ ともに学びましょう。

本年もどうぞよろしくお願いいたします !

小木戸 利光

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