A Symposium at the University of Tokyo / 東京大学 シンポジウムへ向けて – ‘The transformation processes of researchers and practitioners of mindfulness — Dialogues from a place of vulnerability’

東京大学 シンポジウム「マインドフルネスによる実践者の変容〜ヴァルネラビリティから生まれる対話」

The University of Tokyo Center for Philosophy, A Symposium ‘The transformation processes of researchers and practitioners of mindfulness — Dialogues from a place of vulnerability’

10月6日 東京大学 共生のための国際哲学研究センター(UTCP) 主催のシンポジウムにて、脳科学者の藤野正寛さん(京都大学)、人類学者の井本由紀さん(慶應義塾大学)と対話をさせていただきます。→ マインドフルネスによる実践者の変容〜ヴァルネラビリティから生まれる対話

このシンポジウムに向けて、藤野正寛さん、井本由紀さん、UTCPの田中慎太郎さんとは、これまでにすでにたくさんの時間をあてて対話をしてきています。「Vulnerability」が大事なテーマの1つですので、毎回 お三方との対話では、 皆さんへ向けて、心を大きく開いてみます。心の内を大きく見せてゆきます。やはり 時々 こわくなるけれど、むしろ そんな自分をより大きく開いてゆきます。そして あらためて気づくのです。僕はこれまでずっと こうして芸術表現とともに 目の前の他者へ向けて 心のままに 手を伸ばすということをやってきたのだと。当初はものすごくこわかったけれど、一心に、書き、歌い、踊り、演じ、心の真ん中から 目の前の他者へと向かっていったのです。

10代の頃からひたすらに「表現」をしてきた。そうせずにはいられなかった。深刻に 切実に 表に現わさずにはいられないものがあった。その心と身体の声は、年々、切実さと厳しさを増していくように感じられ、その泉はただただ溢れ出てくるばかりで たえることはなかった。
マインドフルネスとともに在るようになってから、数年の間、空白のような時間があった。凪のように静かで、音楽・楽曲が生まれてこなくなった。つよい情動から生み出されていたものがしばし止んだ。

やがて、身体が自ら望むように あらゆる方向へ蠢き、振動し、動き始めた。この心と身体に「望んでいる方向、動きたい方向、向かいたい方向」があることを感じるようになっていった。その深層の声を、身体的に大事に感じ取りながら、その方向にただただ身を委ねて、そのままに自ずと動かされてゆく ということをしていった。それは パフォーマンス表現となっていった。命が望むように震えながら 命の全体性を整えているようだった。芸術に深く癒されていった。

やがて、喜ばしいさまざまな人生の出会いとともに、シアターワークという藝術が生まれてきた。マインドフルネス、そして、シアターワークは、想像を遥かにこえる速度と広がりで、新しい世界・人びとと 深く縁を結んでくれている。

10月6日 東京大学に ぜひ ご来場ください

小木戸 利光

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